最近SUPを始めた皆さん、経験者の皆さんも
水辺があればとにかくSUPをしたくなりますよね。
でも、よく考えたら海や河川、湖でSUPをするのに免許や資格、許可は必要なの?
届け出をしなきゃいけない場合はどのようにすればいいの?
そのような疑問をこの記事では解説していきます。
目次
SUPに乗るのに免許、資格は必要?
答えはNOです。
海や河川、湖でカヌー・カヤックを楽しむのに免許や資格は必要ありません。
エンジンのない手漕ぎのSUPでは、船舶免許などは不要です。
資格についても基本的には不要ですが、インストラクターを目指す方や、技術面や知識を深めたい方には
SIJ(日本SUP指導者協会)やSUPA(日本スタンドアップパドルボード協会)などの団体で認定される資格の取得がおすすめです。
バッヂテストや講習の受講で入手できますよ。
SUPに関係する法律
SUPは資格や免許は不要で楽しめますが、楽しむ中でもルールはあります。
SUPに関連する法律には港則法が代表的で、港則法においてSUPは船舶の一種の非動力船という区分になります。
港を移動するのに港長の許可は不要で、自由に楽しむことができますが、
事故を防ぐために港を出入りするときは、動力船優先、右側通行の遵守などのルールがあります。
また、港内でSUP浮かべたままにしたり、係留させてはいけません。
フィールドはみんなの物ですので、楽しむうえでルールを守るように注意しましょう。
SUPをするのに届け出は必要?
SUPをするのに届け出が必要な場合はあるのでしょうか?
エリアごとに確認していきましょう。
海
海でのSUPに届け出は必要ありません。
海でSUPがしたい場合は、自由に楽しむことが出来ます。
しかし、海には特有の危険がたくさんあります。
大型の船舶の航行が多い海域などでは、SUPは高さが低く、小さなうねりや波で周りから全く見えなくなってしまいます。
少しでも目立つ色のウェアや帽子を着用するようにしましょう。
また、海にはイケス、定置網などの漁業施設のブイやロープがあります。
その中には、指定区域として法的に保護されている物もありますので、
疲れたからと言ってもロープでくくるなどの漁業設備への係留は禁止ですので、絶対にやめましょう。
万が一、沖でトラブルに遭った場合、海上保安庁やマリーナ、家族など、
陸上との連絡がとれる携帯電話は、命綱になりますので防水パックに入れて必ず携帯するようにしましょう。
川
川でのSUPに届け出は不要です。
河川は一般的に「自由使用の原則」があり、河川敷での散歩や釣り、水泳など、
河川管理者の許可・届出が不要な範囲であれば自由に利用することができるようになっています。
ただし、河川での通航については河川法に基づいて河川管理者が他にルールを定めていることもあります。
内容は地域によって異なりますが、禁止区域などが設定されている場合もあるので一度確認するようにしましょう。
鮎漁解禁の時期は、その川の漁業組合などの管理団体が漕行の自粛を呼びかけていることがあります。
禁止という訳ではないようですが、かなり気まずい空気が流れるのでチェックしておきましょう。
湖/ダム
自然湖などの公用地では届け出は不要で、自由にSUPを楽しむことが出来ます。
ただし、周囲が国有地や占有地になっていることが多い湖では管理者が立てられていて、
出艇するにあたり所有者や管理者から使用許可を得なければならない場合があります。
管理者によってはSUPは落水の可能性が高いため危険とみなされ、同じく非動力船に分類する
カヌー、カヤックはOKでもSUPはNGという場合もあります。
ex. 榛名湖へのカヌー、カヤックなどの持ちこみに関するご案内
また、人々の飲み水を供給する役割を持つダム湖ではより管理が厳しいです。
水質を汚染する可能性がある動力船は使用できず、
非動力船であるSUPに乗るにも使用許可が必要となる場合が多く、
SUPが禁止されている場合もあります。
湖やダムについては様々な管理者がいるため、
出艇前に湖面利用のルールについて確認するよう気を付けましょう。
届け出の仕方
行きたい湖が申請が必要だった!という場合は、
湖ごとの管理ルートに従い申請を行うようにしてください。
例えば群馬県の赤谷湖の場合ですと、
赤谷湖でカヌー、カヤック、SUP等を持ち込みで漕ぎたい方には
ローソン湖畔店下にある 赤谷湖ペンションボート有料桟橋をご利用下さい。
春や秋のダム満水時期は カッパ広場からの出艇も可能となります。
満水時期以外は 赤谷湖ペンション桟橋以外の出艇は出来ません。
また出艇の前に必ず湖面利用許可書を提出してからご利用ください。
許可書申請場所 赤谷湖ペンションボート・まんてん星の湯
また 必ずライフジャケット等の装着をお願い致します。
上記のような使用方法になります。
まず、申請書を指定場所に持ち込み湖面利用の申請を行い、
そこで認可をもらったら、指定場所からの出艇が可能になります。
申請が必要な多くの湖/ダムでは上記のような流れになっており、
湖の周辺に申請する指定場所が設けられておりますが、大きい湖では出艇しようと思っていた場所から
かなり離れていて半日潰れてしまった…なんてこともありますので、事前の確認が重要です。
湖ごとに決まっている利用時間や、利用上のルールをよく確認し楽しむようにしましょう。
まとめ
免許や資格も必要なく、水辺があれば楽しめるSUPですが、
地域ごとに利用上のルールがあることが多いので、
初めて行くフィールドなどは利用上の制限、申請の有無などあらかじめ調べてから行くようにしましょう。
申請とかよく分からない!という方はまずはツアーで参加してしまうのが一番楽です。
インストラクターの方に、そのフィールドの利用方法について教えてもらいましょう。
フィールドは皆のものです。他の利用者に迷惑をかけずSUPを楽しみましょうね。